『テイルズ オブ』シリーズは、1995年の初代『テイルズ オブ ファンタジア』の発売以来、30年にわたり多くのファンに愛されてきた日本を代表するRPGシリーズです。2025年12月にシリーズ30周年を迎えるにあたり、バンダイナムコエンターテインメントは「リマスタープロジェクト」を本格始動させ、過去作を現行機向けに復活させる取り組みを進めています。2025年1月に発売された『テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター』を皮切りに、次回のリマスター作品が2025年夏に発表されることが公式Xアカウント「テイルズチャンネル+」で明かされ、ファンの間で期待と議論が沸騰しています。特に『テイルズ オブ アビス』や『テイルズ オブ エターニア』のリマスターを望む声が強く、一方でリメイクを求める意見も散見されます。本記事では、リマスター発表を巡るファンの期待と失望の背景、注目のタイトル、そして今後の展望について詳しく解説します。
『テイルズ オブ』リマスタープロジェクトの概要
『テイルズ オブ』シリーズのリマスタープロジェクトは、シリーズ30周年を記念して過去作を現代のゲーム機で遊びやすく再リリースする施策です。バンダイナムコエンターテインメントのIP総合プロデューサー・富澤祐介氏は、2024年8月のプロデューサーメッセージ動画で「世界中のファンが現行機で過去作を楽しめる機会を提供する」と宣言しました。
- ビジュアルの向上:グラフィックの解像度やフレームレートを現代向けに最適化。
- 便利機能の追加:オートセーブ、スキップ機能、エンカウント設定、経験値倍率調整など、快適性を高める新要素。
- 多言語対応:グローバル市場を意識し、対応言語を増強(例:『グレイセス エフ リマスター』では10言語対応)。
- DLCの収録:オリジナル版のダウンロードコンテンツを標準搭載。
- 開発体制の強化:専用開発ラインを整備し、コンスタントなリリースを目指す。
ポイント:
リマスターは原作のゲーム性をほぼそのまま維持しつつ、現代のプレイヤーにとって遊びやすい調整が施される点が魅力。特に、忙しい現代のゲーマー向けに時短機能が充実しているのは、シリーズ初心者にもおすすめです。
『テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター』の反響
リマスタープロジェクトの第一弾として、2025年1月16日に『テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター』が発売されました(Steam版は1月17日)。本作は2009年にWiiで発売され、2010年にPS3版として追加ストーリー「未来への系譜編」を収録した作品で、ファンからの評価が高いタイトルです。
リマスター版の特徴は以下の通り:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応機種 | Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X |
| 発売日 | 2025年1月16日(Steam版:1月17日) |
| 価格 | 通常版:6,490円、特装版:13,640円、デラックスエディション:8,910円 |
| 追加機能 | オートセーブ、スキップ機能、エンカウントOFF、グレードショップ初期解放 |
| グラフィック | PS5/Xbox版:60fps、Steam版:最大120fps |
| 収録コンテンツ | オリジナル版DLC80種類以上収録 |
ファンの期待と評価
『グレイセス エフ リマスター』は、キャラクターの成長や友情を描く重厚なストーリーと、アクション性の高いバトルシステムが評価され、海外レビューでも高スコアを獲得しました(例:GameSpark)。
特に、以下の点が好評です:
- ストーリーのテンポ:幼少期から青年期、未来編へと続く三部構成が感情を揺さぶる。
- バトルシステム:コンボを繋げる爽快感と戦略性が魅力。
- 遊びやすさ:エンカウントOFFや経験値2倍設定が初心者やリプレイ勢に優しい。
おすすめポイント:
『グレイセス エフ』はシリーズ屈指のバトルシステムを誇るため、アクションRPGファンに特におすすめ。リマスター版はDLC衣装が豊富で、キャラのカスタマイズを楽しみたいプレイヤーにも最適です。
失望の声
一方で、一部のファンからは失望の声も上がっています:
- バグの懸念:2023年の『テイルズ オブ シンフォニア リマスター』で多数のバグが報告されたため、品質管理への不安が根強い。
- 選ばれたタイトルの意外性:『グレイセス エフ』は人気作だが、『アビス』や『デスティニー』など他の名作を期待していたファンが多かった。
- リメイクの不在:リマスターではなく、グラフィックやシステムを一新したリメイクを望む声も
ポイント:
過去のリマスター作品でのバグ問題を踏まえ、バンダイナムコは専用開発ラインを整備したと発表。『グレイセス エフ』では品質が向上していると期待されますが、購入前に公式パッチノートを確認するのがおすすめです。
次回リマスター発表への期待
2025年6月8日、テイルズチャンネル+が「リマスタープロジェクトの次弾を2025年夏に発表」と投稿し、ファンの間で予想合戦が始まりました。特に期待が高いタイトルとその理由を以下にまとめます。
期待タイトルとファンの声
| タイトル | 発売年 | プラットフォーム | 期待の理由 |
|---|---|---|---|
| テイルズ オブ アビス | 2005 | PS2、3DS | 深いストーリーと魅力的なキャラが人気。プロデューサー石川氏がファンと公言。 |
| テイルズ オブ エターニア | 2000 | PS、PSP | シリーズ初期の名作で移植が少ない。ファン投票でリマスター希望上位。 |
| テイルズ オブ デスティニー | 1997 | PS、PS2 | シリーズの原点の一つ。リメイク版が存在するが、リマスターは未経験。 |
| テイルズ オブ レジェンディア | 2005 | PS2 | 独自の雰囲気と音楽が愛される。現行機でのプレイ機会がほぼない。 |
- テイルズ オブ アビス:
・プロデューサー石川結貴氏がIGN USのインタビューで「アビス」のリマスターに意欲を示し、ファンの期待が高まる(@jp.ign.com)。
・ストーリーの完成度とキャラクタードラマが評価され、X上で「アビスを現行機で遊びたい」との声多数
・おすすめポイント:複雑な人間関係とテーマ性が深いRPGを求めるプレイヤーに最適。3DS版以来の移植となる可能性が高い。
- テイルズ オブ エターニア:
・Inside Gamesのアンケート(1,000人以上参加)でリマスター希望上位にランクイン。
・2Dピクセルアートの魅力と、シリーズ初期のシンプルかつ爽快なバトルが支持される。
・おすすめポイント:レトロな雰囲気を愛するファンや、シリーズの歴史を振り返りたい人に最適。
- テイルズ オブ デスティニー:
・シリーズの礎を築いた作品で、熱烈なファンが多い。PS2リメイク版以降、移植が途絶えている。
・X上で「初期4作のリマスターを」との声
・おすすめポイント:クラシックなRPG体験を求めるプレイヤー向け。リマスターで現代風の操作性が加わればさらに遊びやすくなる。
- テイルズ オブ レジェンディア:
・独特なアートスタイルと音楽が特徴。現行機でのプレイ機会がほぼなく、リマスター希望が強い。
・おすすめポイント:他のシリーズ作とは異なる雰囲気を楽しみたいプレイヤーに。
なぜこれらのタイトルが期待されるのか?
ファンがこれらのタイトルを望む背景:
- 現行機でのアクセスの難しさ:PS2やPSPなど古いプラットフォームの作品が多く、現代のゲーマーにとってプレイ環境が限られる。
- シリーズの多様性:『アビス』の重厚なストーリー、『エターニア』のレトロな魅力、『レジェンディア』の独自性など、異なる魅力が求められている。
- グローバル需要:『テイルズ オブ アライズ』の成功で海外ファンが増加し、過去作への関心が高まっている(@jp.ign.com)。
リマスターかリメイクか:ファンの葛藤
リマスタープロジェクトが進行する中、ファンからは「リマスターではなくリメイクを」との声も上がっています(例:@geisericus,@ORIN_CERO_Z)。
リマスターとリメイクの違い:
| 項目 | リマスター | リメイク |
|---|---|---|
| 定義 | 原作をベースにグラフィックや操作性を改善 | 原作を基にゲーム全体を再構築 |
| 変更点 | ビジュアル向上、便利機能追加 | ストーリーやシステムの大幅変更も可能 |
| 開発コスト | 比較的低い | 高い |
| 例 | テイルズ オブ シンフォニア リマスター | ファイナルファンタジーVII リメイク |
リメイクを望む声
- テイルズ オブ テンペスト:X投稿で「リマスターでは厳しい」との意見(@ORIN_CERO_Z)。DS向けの作品で、現代向けにシステムを再構築する必要性が指摘される。
- テイルズ オブ デスティニー:PS2リメイク版が存在するが、現代のグラフィックやバトルシステムでの再構築を望む声。
- クロスオーバー作品:『テイルズ オブ ザ ワールド』シリーズなど、歴代キャラが集結する作品のリメイク希望も。
リマスターが選ばれる理由
バンダイナムコがリマスターに注力する背景:
- コストと時間の効率性:リメイクは新作並みの開発リソースが必要。リマスターは短期間でリリース可能。
- グローバル市場への対応:多言語対応や現行機向けの調整で、新規ファンを獲得しやすい。
- 30周年施策の一環:短期間で複数の作品を復活させ、シリーズの歴史を振り返る機会を提供。
失望の背景と課題
次回リマスター発表への期待が高まる一方、失望の可能性も指摘されています。
主な懸念点は以下の通り:
タイトルの選定
- 繰り返しのリマスター:『シンフォニア』や『ヴェスペリア』は既にリマスター済みで、X上で「同じ作品ばかり」との不満。
- マイナー作品の優先度:『テンペスト』や『クレストリア』など、ニッチな作品が選ばれる可能性への不安。
品質管理
- 『シンフォニア リマスター』のバグ問題がトラウマとなり、ファンからは「品質を最優先してほしい」との声
リメイクの不在
- リマスター中心の施策に対し、「新作やリメイクが欲しい」との意見が根強い。特に、シリーズの完全新作を求める声も
今後の展望
『テイルズ オブ』シリーズのリマスタープロジェクトは、30周年を盛り上げる重要な柱です。2025年夏の次回発表に向けて、以下の展開が予想されます:
- 複数のリマスター:プロデューサー石川氏は「複数本を予定」と述べており、2025~2026年にかけてコンスタントなリリースが期待される(@dengekionline.com)。
- 新作の可能性:リマスターと並行し、『アライズ』のような新作発表にも期待(@jp.ign.com)。
- イベント展開:テイルズ オブ フェスティバル 2025や、4月・5月のマルイでのポップアップショップなど、ファンイベントが続々予定。
結論
『テイルズ オブ』シリーズのリマスタープロジェクトは、過去作を現代に蘇らせることで、旧来のファンと新規プレイヤーを繋ぐ架け橋です。『テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター』の成功を受け、次回作への期待は高まる一方、『アビス』や『エターニア』などファンが強く望むタイトルの選定が注目されます。しかし、繰り返しのリマスターや品質への不安、リメイクを求める声など、失望のリスクも存在します。バンダイナムコはファン投票や公式イベントを通じて意見を反映しつつ、シリーズの魅力を最大限に引き出す努力を続けるでしょう。
30周年という節目を迎える『テイルズ オブ』シリーズは、過去の名作と未来の新作が交錯する特別な時期にあります。ファンは期待と不安を抱えながらも、2025年夏の発表を心待ちにしています。
引用元
- 公式Xアカウント:
- @tales_ch
- @talesof_evinfo
- ウェブメディア:
- @jp.ign.com
- @dengekionline.com
- @INSIDEjp
- @AUTOMATONJapan
- @famitsu
- @GameSpark


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