金属バットは“思想”で笑わせる芸人である
世間的には「毒舌でヤバい芸人」と片付けられがちだが、金属バットは決して“勢い”だけの芸人ではない。
むしろ、思想や価値観を“漫才という形式”で伝える知性派コンビだ。
本記事では、そんな金属バットの唯一無二の魅力を、ファン視点かつ専門的に掘り下げていく。
さらなるご武運を!!#金属バット #ザセカンド pic.twitter.com/E0dcBeORlB
— 金属バット無問題 (@kinzokumomantai) May 17, 2025
1. 小林の“哲学的ボケ”は一種の詩である
小林のボケは、「なんでそんな言葉選ぶの⁉」という驚きに満ちている。
例えばあるネタでは、ふつう「ムカついた」と言うところを彼はこう言う。
「怒りのハンドルを右に切った結果、カーテンを破った」
意味が分かるようで分からない。でも“伝わってしまう”のが金属バットのすごさ。
彼のボケは比喩・倒置・擬人化など、詩や小説の技法がふんだんに使われているのだ。
2. メンバープロフィール
小林 圭輔(こばやし けいすけ)
- ボケ担当
- 1986年3月6日生まれ
- 大阪府出身
- スキンヘッドとサングラスがトレードマーク
友保 隼平(ともやす しゅんぺい)
- ツッコミ担当
- 1985年8月11日生まれ
- 大阪府出身
- 長髪と無骨な雰囲気が特徴
彼らの見た目のインパクトは強烈ですが、それ以上に“言葉”のセンスが光っています。
3. 友保の“無機質なツッコミ”が空気を支配する
友保のツッコミは、間や声色で笑わせるタイプではない。
むしろ、無表情・無感情のような口調で放たれる、鋭利な刃物のような言葉が特徴だ。
例:
小林「ネズミってグレーやん?」
友保「知らんけど」
この“知らんけど”が、ボケの世界観に過剰に踏み込まず、観客と共犯的な距離感を作っている。
4. 「ナンセンス×社会風刺」の絶妙なバランス
金属バットのネタはナンセンスで笑える一方で、時折社会に鋭く切り込む。
教育、労働、マスメディア、宗教――。
ネタの中で扱うテーマは意外に硬派だが、彼らはそれを“雑談”に見せかけて笑いに落とし込む。
これはアングラ文化のエッセンスをお笑いで昇華している証拠ともいえる。
まさに「地下から社会を見つめるスタンドアップコメディ」だ。
5. ラジオ・YouTube・SNSが“作品”であるというスタンス
金属バットは表舞台に出てこそいないが、
ラジオ・YouTube・SNSを「作品の延長」として全力でやっている。
- YouTubeでは緻密に構成されたトーク回もあり
- ラジオでは、リアルとフィクションの境界を揺らがせる話術が炸裂
- SNSは“笑い”というより“文芸”レベルの発信が多い
これは、「見えない部分こそが本質」とするアート的な姿勢とも通じている。
6. “売れない”のではなく“売れたくない”という美学
「テレビに出ない=売れてない」と思う人もいるが、それは誤解だ。
彼らは意図的に、テレビ的な編集や表現に馴染まないスタイルを貫いている。
むしろ、「どんな番組でも対応できる芸達者」ではなく、
“どこにも属さない異物”として自分たちの芸を守っているのが彼ら。
これは、芸人というより“表現者”と呼んだほうが正確だろう。
まとめ:金属バットは「芸人」というカテゴリーすら飛び越える
金属バットは単なる“尖った芸人”ではない。
言葉・思想・空気感すべてを設計する芸術家に近い存在だ。
ライブで浴びるネタは、笑いというより“衝撃”に近い。
だからこそファンはハマり、「一生追いたい」と思わせられる。
テレビで見かける芸人とは全く違う次元にいる彼らの存在こそ、
現代お笑いシーンにおける異端であり、希望でもあるのだ。
▼こんな人におすすめ
金属バットは、テレビ向きとは言えないかもしれません。
けれど、その唯一無二のセンスにハマる人は、とことんハマる。
毒舌だけど理知的。荒っぽいけど計算されている。
そんな二面性があるからこそ、一度観たら心に残る芸人なのです。
あなたもぜひ、金属バットの“沼”に足を踏み入れてみてください。
- お笑いに飽きてしまった人
- 風刺・文学・音楽が好きな人
- “笑えるのに考えさせられる”ネタを求めている人


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